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勝利を狙うアダム・スコット、エルスとマスターズを下見

先週の「WGCキャデラック選手権」を3位で終えたアダム・スコットは、いち早くオーガスタツアーの下見へと飛んだ。

スコットと一緒に向かったのはアーニー・エルスだった。

まさかと疑う人もいるかもしれない。というのも、昨年、英国のロイヤルリザム&セントアンズで行われた「全英オープン」では、スコットが上がり4ホールで自滅したおかげで、エルスが優勝したからだ。そんなことは、長年の友人であるこの2人には関係ない。

「彼(エルス)が勝ったとか、僕がその勝利に少し貢献したとか、どうでもいいことだよ。彼が優勝したんだ」。そう語るスコットは、「タンパベイ選手権」の2日目を66で終え、今優勝争いに迫りつつある。

「親友だから、悔しさも多少和らいだんだろうね。彼の勝利を思うと、嬉しくも思えたんだ」と「全英オープン」を振り返る。

この時のエルスは、クラレットジャグ(優勝カップ)を手にした瞬間から、スコットに溢れんばかりの同情心を表していた。2人の友情関係は、スコットがまだ有名になるかならないかの頃にまでさかのぼる。エルスは当時すでにメジャーで2勝を挙げていた。

「全英オープン」当時のスコット は32歳で、後4ホールで初のメジャータイトルを手に入れようとしていた。エルスはというと、すでにラウンドを終えていた。結果としてスコットは4ボギーを叩いてしまい、まさかの逆転劇を引き起こすと、エルスが10年ぶりにメジャーでの優勝を果たした。

「エルスはこれまでで最高のゴルファーの一人だ。何度となく一緒に回ったけれど、人並み外れたところもたくさん見た。メジャータイトルを10個ぐらい取っていてもおかしくないぐらいだ。報われて然るべき人なんだ」。そう語るスコットは11日、オーガスタに発つ前に、エルスが企画する「自閉症児支援チャリティ」のイベントにも出席している。

スコットは敗北を嘆くのではなく、10年を経てようやく初めてメジャーで頭角を現そうとしていると、自らを奮い立たせているのだ。

「これまでずっと、自分はメジャーで活躍できる選手じゃないと思われていた。でも今の自分は違う。それを証明する時が来たんだ。あとは自分次第だね」と明かすと、「人それぞれ成功にたどり着く道のりは違う。(フィル・)ミケルソンも長年くすぶっていたけれど、せきを切ったかのように快進撃をみせるようになった。今の僕はそうしたブレイク寸前の位置にいる気がする。まずは、初のタイトルを勝ち取りたいね」と語った


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