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【藤田寛之専属キャディ・梅原敦のマスターズレポート2013<2>】

藤田さんに聞いてみたんです。

「このコースの難しさっていうのは一体、何でしょうか?」

藤田さんは、まずは距離だと。それから、グリーンの傾斜とスピード。最後に“ピンに打てない辛さ”だそうです。

最後の、ピン方向に打って行けないっていうのは、前の2つが多いに関係しているんでしょうね。藤田さんの飛距離だと、ミドルホールのセカンドショットで5番ウッドやロングアイアンを持たなきゃいけない場面が多々あるんです。

実際に今日の練習ラウンドなんかは、最終18番ホールのセカンドショットは3番ウッドでした。ティショットが木に触れたからってのもあるけど、それは想定の範囲内だった。ロングアイアンで、僅かなスペースを狙い続けるのには限界があります。

安全なサイドというのは、ここにはほとんど存在しません。でもグリーンを外した時に、アプローチで寄せられる可能性がある場所はあるのか、いかにしてダブルボギーを叩かないようにするかってことだけは毎ホール考えて行かなきゃいけないでしょうね。ただ飛距離に関しては、今更もうどうにも出来ないんです。藤田さんが魔法を使って急に50ヤードも飛ぶようになるわけないし。

でも試合になれば、ティマークの位置も変わって、風の助けを得られる時もあるだろうから、全てのホールで長いクラブを持たなきゃいけないって事にはならないですからね。
そしてグリーンの傾斜とスピードは本当にやっかいです。前回藤田さんが出場した2011年は、マスターズの前の週はまだまだグリーンは柔らかく、スピードもそんなに速くは感じなかったんです。それが今年はまだ前の週の土曜日なのに、グリーンはすでに締まり始め、スピードも結構出ているんじゃないかな。この仕上がり具合のペースで行くと、本番は一体どうなってしまうのでしょうか…。

藤田さんが言っていました。「速さだけなら、日本の試合でもこれと同じぐらいの速さのグリーンはあるけど、そういうグリーンは固めて砂を入れて速さを出している。でもオーガスタのグリーンは芝が密集しているから、一見そんなに速くは見えなくて…。だから余計にタッチを合わせ辛い」って。

傾斜の凄さは僕が見てきた世界中のグリーンの中でも、ここは群を抜いています。全ホールで、平な部分が1つもないですからね。全ての傾斜が頭に入っていないと、グリーンを狙うショットのイメージが湧いてこないはず。藤田さんが言う、ピンに打って行けないというのは、カップを切ってくる場所には必ず大きな傾斜を重ねてくるので、むやみにそこを狙っていくと、その傾斜に弾かれて、結果大けがに繋がったりもするからでしょう。

日本の試合じゃ、よっぽどのことがない限りほとんどのホールでピンを狙って行くわけですから、毎ホールグリーン上にどうやって止めるかを考えながら回るオーガスタとのギャップは計りしれません。

藤田さんはここ数日続けてラウンドされていたので、明日は1回お休みを入れるみたい。回れば回るほど頭中がグチャグチャになっていくコースなので、ここでリセットするのも良い方法かもしれませんね。自分も明日はゆっくりヤーデージブックでも見ながら、藤田さんがどのようにしてオーガスタを攻略して行けばいいのかを考えようと思います。


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