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【藤田寛之専属キャディ・梅原敦のマスターズレポート2013<4>】

昨日までは毎日肌寒い感じだったのに、今日8日は一転、暑い一日となりました。

マスターズのキャディが着る真っ白なツナギは凄く格好いいんだけど、生地が意外と厚いので天気の良い日は蒸し暑さとの闘いなんです。この辺の天気は、この時期は一体どれが正解なんだろ・・・。

今日は石川遼選手と18ホールを一緒に回りましたよ。オーガスタをよく知る選手と練習ラウンドをすると、各ホールを違う角度から見る事が出来るので視野がひろがります。遼くんはティショットで3番ウッドを多用していましたね。大きなトラブルを避け、確実にフェアウェイをキープしながら毎ホールチャンスを作っていく狙いなのかな。でも、3番ウッドっていったって、藤田さんのドライバーより飛んでましたけどね・・・。

遼くんのアイアンの飛距離が昔から気になっていたので、今日途中で聞いてみたんです。「遼くんの7番アイアンは、無風で平な状況ならキャリーはいくつ行く計算ですか?」

そうしたら遼くんは、「172、3です」って。うーん。やっぱりそんなに行くんですね。藤田さんで7番アイアンだと、だいたい162、飛んで164ぐらいだから、1クラブは確実に違います。あの体格でそれだけ飛ばせるのは、すごい技術とヘッドスピードですよ。

今日のオーガスタは暖かな南風が吹いていました。この風向きが、藤田さんにとっては全体的に攻めやすい感じかな。ただやはり11番ホールからの「アーメンコーナー」は風が分かりにくい。11番ホールであれだけのアゲンストが吹いていたのに、11番グリーンに隣接している12番ティに立ったらフォローが吹いてくるんですから。

12番は僅か150ヤードぐらいのショートホールなのに、世界ランカー達が揃って苦戦を強いられます。オーガスタのハウスキャディさんが言ってました。「12番ホールにはお化けがたくさんいるんだ」って。お化けがいるからアーメンコーナーって呼ばれるわけじゃないんですよ。神様に祈りたいほど、何事もなくそこを無難に通り抜けたいからアーメンコーナーなんですが。

やはりこのコースはフェアウェイキープとグリーン上の勝負ですね。回れば回るほど、それを実感します。ラフがダメなわけじゃないんですよ。オーガスタのラフは短いからほとんど気にはなりません。でもね、ラフからグリーンを狙う時にはかなりの確率で松林に行く手を遮られるんです。だからフェアウェイキープが重要なんです。

グリーンは・・・もう藤田さんの天才的な感覚に任せる他ありません。宿泊しているレンタルハウスの1階の床がフローリングなんですね。藤田さんは毎晩、少しの時間だけそこでパターの練習をされています。

それだけでもうわかって頂けますよね、なぜオーガスタのグリーンが「ガラスのグリーン」と呼ばれるかが。家にフローリングの部分がある方は1度そこでパッティングをしてみて下さい。その転がりがオーガスタの転がりですから。


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